ゴールデンウィークに懲りもせずまたヨーロッパに行こうと思ったものの、当然ゴールデンウィークの航空券運賃は高い。知ってた。
でもどうしても行きたい。そのとき
「日本以外ってゴールデンウィークじゃなくね」
という発想に至り、ソウルなり香港なりに行く便だけ高いけど、それぞれ別に取ってしまえばあとは安いんじゃないかということで、実際にみてみると確かに安く抑えることができそうだった。
そこで今回の行きの旅程は
羽田(夜) → 仁川(早朝) (peach)
仁川(夜) → ローマ(昼) (エティハド航空、アブダビ経由)
ということになった。仁川での乗り継ぎが丸一日あるので、行ったことのない韓国に入ってみようということにした。
まずは夜発のpeach。はじめてのpeachは当然クソ狭い。ソウルまでなら耐えられるけどこれ以上の時間は無理だなぁ。peach機内では仁川⇄ソウルの高速鉄道の割引チケットが売っていてそれを購入。
仁川に到着。これを実際の乗車券に換えるには窓口に行かなければならないらしい。窓口は朝にならないと開かないので、それまで早朝の仁川で暇を持て余す。特にすることもないし、あまり店も開いていない。そしてベンチはかなり埋まっている。
仁川→ソウル(高速鉄道)
ソウルに着いたものの、まだ朝なので人々は出勤途中といった感じだし、それほど店が開いているわけでもない。ただ朝ごはんを食べていないので、どこか市場にでも行こうと思い、南大門市場へと徒歩で移動。地下鉄で行けばよかった。意外と遠い。
南大門市場は狭い中に食堂や露店がたくさん並ぶ。下調べした「巨済食堂」で、ビビンバときしめんみたいなやつを食べる。噂には聞いていた、小皿料理的なやつが大量に出てくるというやつは本当だった。キムチとかナムルとか、どんどん出してくれる。
もう一軒くらい食べ歩きしたかったけど、純粋に量が多くて、諦める。イタリア行きの荷物をどこかで預けなければ、というところで、下調べしていたJCBのラウンジへ。JCBカードを持っていたら、ソウル市役所近くにあるラウンジで荷物を預かってくれるし、るるぶとか見れるし、たぶんツアーとか申し込めるし、あとマッサージチェアもある。
ただ、Wi-Fiルーターはイタリア用でソウルでは使えないし、街中でも使えたり使えなかったりで、あと場所がちょっとわかりにくくて、少し迷ってしまった。
荷物を預け、ソウル観光を再開。ラウンジでるるぶをみていたけど、特に化粧品もおしゃカフェも興味がないので、王宮をめぐることにした。大きいところだと5つくらいあり、全部いくにはしんどそうだが、セット券みたいなのが売られていたので、とにかく回ってみることにした。時代背景とかはすっかり忘れた。
徳寿宮:
市役所駅の近く、ここはラウンジからも近く、徒歩。街中にあり、他に比べると少し小さい感じ。あと中にいても、街並みが見える。
景福宮:
街の構造的にも、大通りの正面にあり、たぶんここが一番大きいメインのところ。なんか入り口のところで衛兵さんの交代するときの儀式みたいなやつがみられるらしく、その時間までちょっと時間があったので、近くにある独立記念館とか、例のアレとかをみにいく。
昌徳宮:
同じ敷地内なんだけど、庭園部分は別料金みたいな感じだった。日本語のガイドさんもいて、日本人の観光客も多い。チャングムの誓いみたいなやつ、全然知らないんだけど、どうも韓流ドラマの舞台だったらしく、人気なわけだなぁと。庭園と思ってなめてかかっていたけど、めちゃ広くて、林やんってなった。
近くの宗廟をみて、さすがに腹が減ったので明洞市街地に戻り、タッカルビを食べる。焼肉屋は割と日本と似ている感じで、チェーン感のある人気店らしいけど、ひとりで入るのがちょっと気が引けた。
あとクッパが食べたかったので、市場にある狭い店に入った。おっさんがマッコリ飲みながらよくわからんテレビ見ているだけの、10席もないくらいの小さなお店だが、相変わらずキムチとかひたすらくれる。めっちゃ優しい。
荷物を受け取り、ソウル駅から仁川空港へ。
空港に向かう高速鉄道では、例のアレの話のビデオが流れていた。過去の歴史とかいろいろ説明したあと、
Dokdo is the very symbol of the restoration of Korea's sovereignty.
と締めていて、なるほどなぁとなった。各国の観光客が多く乗る空港行きの高速鉄道だからこその効果なんだろうし、一方で韓国の観光客のうちそれなりに多くの割合で日本人もいるわけだから、それでもなおプロパダンダをここで出せるというのは、それだけ問題が根深い、ということなのかなぁ。
ソウルからはアブダビ行きのエティハド航空に乗る。機内食はあんまりおいしくなかったけど、設備は割とよかったし、座席も快適だった。
アブダビ空港もなかなかの物価、北欧に匹敵するのでは、というレベル。
ここからトランジットを経て、ローマへ。実質ほぼ丸2日かけた移動だったが、ソウルけっこう楽しめたので行程としてはよかった。買い物とかしなかったので、1日あれば十分、という感じだった。