('23/9)ビールと山とランニング@ドイツ・スイス②ロマンチック街道の町へ

この投稿の続き。

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2日目は1日でできるだけ周ろうということで、フランクフルトからローテンブルク、ヴュルツブルクに行くこととした。

今回の旅行はひたすらビールを飲むことになりそうなのと、近頃ちょっとだけ走るのにハマっているので、多少なりともランニングを旅行中に組み込むことにしたい。街歩き(走り?)にもちょうどいいだろうと思い、ランニングシューズを履いてきた。

フランクフルトの朝

午前7時前にホテルを出る。ホテルは中心地から結構離れていたが、旧市街のレーマーベルク広場まで往復4kmのコースだった。途中マイン川を横切るのだが、大きさは異なれど京都の鴨川沿いを走る人々と同じような雰囲気のコースだったように思う。戻ってきてシャワーを浴び、ホテルの朝ごはんを食べて出発。

朝早くだと人がいないのでゆっくりできる。

フランクフルトからロマンチック街道の町への移動で電車を使うときは、ジャーマンレールパスか、バイエルンチケットを使う人が多いのではないだろうか。今回は、都合上夕方までにフランクフルトまで戻ってこなければならなかったのでICEを組み込まなければならず、バイエルンチケットは使わなかった。

電車からの景色。海外の電車に乗って外をボーッと眺めるのが好き。

ローテンブルク (Rothenburg ob der Tauber) 

フランクフルトからローテンブルクまでは、一度ヴュルツブルクで乗り換え、さらにSteinachで乗り換え、計3時間弱だった。乗り換え時間次第で、どちらを先に訪れるかは可変だと思う。今回は、ローテンブルクで少し時間を取りたかったので、先にそちらに行くことにした。

ローテンブルク駅にて。普通列車でもなんかデカい。

ローテンブルクは城郭で囲まれた小さな町で、駅からは10分ほど歩いたところにある。道のりもわかりやすく、駅からはまだ普通の現代的な風景だが、急に中世の町が現れたような感覚だった。

車が映っているが中世への入口。

大学の第2外国語がドイツ語だったこともあり、大学の友人も当時ドイツに行っていた際によくここの写真を見せてもらった。小さい町で、城郭の中は街並みが保存されているので、ずっと行ってみたかったところだった。

また、去年くらいから(遅ればせながら)『進撃の巨人』にハマり、物語の世界観も感じられた。ネルトリンゲンという町がモデルのようで、そこも訪れてみたかったが、時間がなかったので今回は割愛した。

Plönleinにて。ロマンチック街道といえばここだと思う。

昼ごはんはここの近くのGlockeにて。ホテルに併設されているレストランに入った。フランケンワインの飲み比べもできた。

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やっぱり食事は茶色い。

ローテンブルクは街歩きがメインだと思う。中世犯罪博物館(犯罪というか刑罰?)を訪れ、シュネーバル(雪玉の意味:揚げたクッキーに砂糖をまぶしたお菓子)を食べた。適当にテラスに座ってじっくり飲み物でも飲みたい雰囲気だったが、時間があまりないので泣く泣く離脱。

ヴュルツブルク (Würzburg)

あまり時間が取れなかったので、ほとんど街歩きくらいしかできておらず、中には入れていないが、レジデンツ(司教館)まで歩いた。ローテンブルクに比べて現代的な街と共存している印象だった。時間が取れればもっとゆっくりしたかった。

ヴュルツブルクレジデンツ

あとはさっきローテンブルクでも飲んだが、フランケンワインのワイナリーがやっている直売所に訪れた。試飲もさせてもらい、美味しかったので2本ほど購入した。

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急いで電車に乗ってフランクフルトに戻る。東京から直接フランクフルトに来たときは、雰囲気が近いのであまり何も感じなかったが、やはりローテンブルクやヴュルツブルクを見てフランクフルトに戻ってくると、圧倒的な現代都市で、まったく雰囲気が違う景色だ。

晩ごはんはゲーテも食事したという老舗のレストランにて。Bindingやschofferhoferといったフランクフルトのビールを味わった。(食事は、なんだっけ、というくらいの印象である)

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('23/9)ビールと山とランニング@ドイツ・スイス①フランクフルト到着

ドイツは以前の旅行でも一度訪れたが、アーヘンとケルンくらいしか行っておらず1日しか滞在していなかったので、じっくりドイツに滞在するというのはほとんど初めてに近いかもしれない。

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旅程はこんな感じ。

  1. 羽田→フランクフルト
  2. フランクフルト→ローテンブルク→ヴュルツブルク→フランクフルト 
  3. フランクフルト→ハイデルベルク
  4. ハイデルベルク滞在
  5. ハイデルベルク→フランクフルト→バーゼル
  6. バーゼル→ベルン→バーゼル
  7. バーゼル→インターラーケン→グリンデルヴァルトユングフラウヨッホ→フランクフルト
  8. フランクフルト→羽田

羽田→フランクフルト @ルフトハンザ

今回は直行便に乗ることができた。30万近くしたが、ブリュッセル往復が10万以内に収まっていたつい数年前が信じられない。行きはルフトハンザ、帰りはANAに乗った。

2日前くらいからできるオンラインチェックイン時に席を選ぶのだが、ほとんど満席だった。自分は通路側が好きなのだが、見た時点で通路側は1席だけ、残りはすべて3人席の真ん中、という感じだった。

ルフトハンザはB747を使っている。二階建てのちょっと古いやつ。タッチパネルの感度が悪く、前の人の邪魔になっていた気がする。

炭水化物に炭水化物を重ねないでほしい。パンがとりあえず添えられがちな機内食あるある。

羽田を朝に出発し、フランクフルトに夕方に到着するため、寝ない方が良いと考え、機内が暗くなっている間もできるだけ映画を見るなどした。機内Wi-Fiを購入した(3000円くらい?)が、通信が安定せず、遅いことも多かった。

 

到着は20時前くらいのはずだが、まだ明るい。時差も相まって、時間感覚がわからなくなる。

Border controlはそこそこ空いていたし、審査官もちゃんと働いていたのでそれほど待つことはなかった。ルフトハンザだと乗っている人はEU市民が多いためバッティングせずに済んだのもあるかもしれない。

ルフトハンザやANAはターミナル1に着くので、地下鉄駅は比較的近い。JALとかのターミナル2からだとちょっと遠いらしい。そのターミナル2は近いうちに改修のため閉鎖されるらしい。

地下鉄S8かS9で市内に向かうことができる。券売機は英語設定にできるので簡単…と思いきや、なぜか途中でドイツ語に戻るという謎仕様。値段が同じ2つの選択肢が表示されるので困ること必至である。先に調べておいてよかったのが、ohne Umweg (迂回なし直行) を選べばよいらしい。隣で買っているアジア人にこれを聞かれた。どう見ても同じような観光客の私に聞かれても…という気がした。

動いているのかわからない時計。

今回泊まったHotel Cult Frankfurt Cityは地下鉄駅からほど近いところにあり、空港から直行することができた。中央駅周辺は治安も悪いということだったので、少し離れたところにした。

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ホテルのすぐ向かいにはスーパーマーケットLidiがあり、閉店ギリギリだったのでチェックイン前に訪れた。そもそも旅行先で現地のスーパーマーケットに行くのが個人的に好きなのもあるが、水などを買っておくことにした。

チェックイン後、晩ごはんを食べにホテルを出たのだが、中心地から離れてしまったので店が少なかった…フランクフルト南駅周辺(ザクセンハウゼン)はApfelweinの居酒屋が集まっており、Zum Eichkatzerlというレストランに入った。現地人っぽい人10人くらいのグループが大量にいて、みんな酒を飲んでいた。ぼっちで入っていいのか…?となりながらも、とりあえず適当に注文することにした。

バカデカいシュニッツェル。

Apfelwein(リンゴ酒)は好みの分かれる味。(あまり好きではなかった)

フランクフルト市街地の夜景。

初日はここまで。ちなみにポケモンスリープは時差が変わっても普通に使えた。

('23/3)イタリアで飽きるまでイタリアンを食べる③しばらくいいや…?

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6日目:ローマへ

ナポリを後にし、ローマに向かう。再びのItalo。

駅で買ったパンと、スーパーのオレンジジュース。

ローマでは前回に引き続き、美術館をめぐることにした。だいたい遺跡系か美術館系が代表的なローマの観光になるだろう。コロッセオなどは一度行ったらだいたい満足するが、美術館は何度行っても良さがあると思う。ルーブルもそうだが、明らかに1日で回り切れるような量ではない。有名どころはともかく、見落としているのが必ずあり、こんなのあったっけ?となるものである。(実際、世界各地の展覧会などに貸していてそのときはなかった、ということももちろんある)

ローマに着いてからは先にホテルRoom inn Vaticanに向かい、荷物を置いてまずボルゲーゼ美術館に訪れた。前回も入ったが、ここは完全予約制で人数と時間を決めて入れ替え(といっても追い出されるわけではないが)ということになっているので、この後書くバチカンのように混雑して観るのも一苦労ということがない。

ベルニーニがお出迎え。絵画もだが、ボルゲーゼは彫刻が素晴らしい。

ボルゲーゼは周りが公園になっている。天気が良いと日向ぼっこをしているローマ市民が多くいる。いい街にはいい公園があるなぁと思う。

この後は遅めの昼食。前回も訪れたLabottega Pastificio con Cucina Romaへ。製麺所併設のパスタ屋であり、圧倒的に美味しい。ローマに行くたびに訪れたい。なくならないことを切に願う。

基本的に地元民ぽい人しかいない。

遅めに昼を食べてしまったのと、運動不足にならないのと、前回はあまり回れなかった街の教会などにも行ってみたいので、ひたすら街を歩くことにした。

と言いながらティラミスを食べる。

当然美術館にはたくさん絵画や彫刻があるのだが、ローマでは教会にもたくさんそれらがある。ダン・ブラウン原作の「天使と悪魔」にも出てくるような有名どころから、なんか歩いていたら出てきたところまで。カラバッジョラファエロの作品がそこらへんに転がっている(語彙)かのごとく見つかる。

電気をつけるには何ユーロか入れないといけない。だいたい誰かが入れてくれるのをみんな待っている。

そうこうしているうちに夜になってきた。

サンタンジェロ城もライトアップされ、テルべ川に映って見える。

宿はバチカン近くに取った。謎の鳥が大量にいた。一斉に飛んできて怖い。

晩ごはんはバチカンから西に少し外れたところまで地下鉄で向かった。電話したら遅めの時間なら空いているとのことで、少し待って入店。

外の席でうまく撮れなかったトリッパ。@Romane

 

7日目:バチカンにて

この日は朝からバチカン美術館に。近くに泊まっていたので朝イチに向かうことができた。バチカンも予約しておかないとかなり並ぶことになるし、並ぶとぼったくってくる人に声をかけられるので、予約しておいた方がいい。(どこもそう)

今回は公式サイトでは売り切れていたが、GetYourGuideというサイトで日本語ガイド付きで購入できたので助かった。

とにかく人が多い。ツアーの人が大半で、こんな感じで旗を振っている。なぜに阪神タイガース??

バチカン美術館はもう、教科書やらなんやらで見た名画だらけである。大学1年のときに一般教養の美術論を取っていた(もぐり)ときの教科書を読み返していたこともあり、少し記憶を取り戻すことに成功した。まあ結局詳しい人のブログが参考になった。

やっぱこれですねぇ。

遅めの昼をCantina e Cucinaで。

昼食後はまた街をひたすら歩いた。例の階段とか、例の噴水とか、人が大量にいた。ティラミスの名店POMPIでまたティラミスを食べたりもした。

最後、夕方にサン・ピエトロ寺院に入った。以前入った時はかなり並んだ記憶があるが、今回は夕方で閉館も近かったためか、比較的すぐに入れた。(それでも15分くらいは並んだ)

段違いにデカいサン・ピエトロ寺院

最終日の晩ごはん…といきたいところだったが、昼も遅かったし、いい加減飽きてきたこともあり(?)もはや晩ごはんはスキップすることにした。ホテル近くのカルフールでサラダだけ買って食べることにした。

 

8日目:帰路につく

ローマの空港からヘルシンキ経由でソウルへ。

戦争の影響でロシア上空を回避。かなり遠回りになっていることがわかる。

 

もはや夕食をスキップするレベルになるとは思わなかったが、どちらかというと運動不足と食事量の多さが問題だったので、飽きたというわけではなかったようにも思う。2〜3万歩は歩いているものの、次の旅行ではカロリー消費を増やせるように考えなければいけない。

('23/3)イタリアで飽きるまでイタリアンを食べる②そろそろ飽きてきそう

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3日目:フィレンツェからローマへ

午後、フィレンツェS.M.N駅からitaloでローマ・テルミニ駅へ。翌日からはナポリへ移動する予定だったが、ローマで夕食を取るために(?)ローマまで移動しておくことにした。

この日はテルミニ駅近くのホテルAffittacamere Tagliaferri Luciaに泊まるので、到着後すぐにチェックインした。ここは前回ローマに来た時も宿泊したが、駅にほど近く、コスパが良く気に入っていたのでまた利用することにした。オーナーのおばあちゃんは4年間でまた腰の角度が鋭くなっていたが、相変わらず丁寧にいろいろ説明してくれた。まあ半分くらいイタリア語混じりで、雰囲気で相槌を打っていたのだが。

夕食はRistorante da Vincenzoへ。到着時点では空いていたのだが、6人くらいのテーブルに座っていた老夫婦と相席になるよう誘導された。我々も困惑したが、先客の老夫婦の方が困惑したであろう。

Googleの口コミには日本語メニューがあるとか、接客が丁寧とか日本人観光客にも人気のようで、隣のテーブルにも卒業旅行くらいの日本人大学生2人がいた。料理は観光客向けといったところで、値段の割には、と感じてしまった。そろそろ飽きてきたのか、舌が肥えてきたのか、単にここの問題なのか…。また、接客に関してもあまり感じのよくない態度を取られることもあった。もちろん店員によるだろうが。残念ながら、時折ヨーロッパではあるあるのやつだなぁ。

リゾットや魚料理が美味しかった。観光客向けの味。

というわけで期待ほどではなかったが、楽しむことはできた。帰り際には例によってスーパーマーケットCONADに寄ろうとしたが、高校生くらいの集団が30人ほどレジに並んでおり、時間がかかりそうだったので諦めた。代わりに駅の建物内にあるCOOPに立ち寄り、水などを購入した。やはりスーパーが近くにあると助かる。

前回はあまりホテル周りで歩かなかったが、やはりテルミニ駅周辺はあまり治安がよくなさそうな雰囲気だった。

 

4日目:ナポリにて

今までの都市間移動はitaloを使っていたが、ローマ→ナポリはitaloやフレッチャロッサ国鉄の新幹線)でも1時間くらい、インターシティでも2時間くらいとあまり変わらないので、インターシティを使うことにした。

座席やサービスなどはほとんど変わらず、快適だった。気になるとすれば、すべて対面4人座席なので相席となるくらいだろうか。

ローマからナポリへはインターシティで移動。

だんだん海が見えてくるので景色がよい。

ナポリ中央駅から地下鉄1号線に乗り換え、Municipio駅で下車。そこから5分ほどで予約した部屋Relais Castel Nuovoへ。オフィスや住居が入るマンションの一室で、オーナーが迎えてくれた。新しい部屋で、とても綺麗である。なんと洗濯機もついており、長めの旅行ではとても助かるところだった。

とにかくナポリに着いたらナポリピザと思っていたのでPizzeriaへ。Brandiはマルゲリータ発祥の店とのことで、人も多くまったく店員は回ってこないが、味は確かだった。とはいえ他にも美味しい店はたくさんあり、それらに比べるとコスパはそこまでよくない。

マルゲリータ発祥の店・Pizzeria Brandi。

この日はポンペイに行く予定だったが、天気が悪くなりそうだったのでナポリの街中を歩くことにした。ナポリで雨だなんてそうそうないんじゃないかという気がする。

あいにくの天気。

雨で濡れたので部屋に戻り、シャワーを浴びた。一旦戻ってしまうとだらけてしまうもので(しかも雨だし)部屋でダラダラしていたら、少し寝てしまったらしい。起きたらすっかり日が暮れていた。

部屋の近くのOsteria Da Antonioへ。海鮮がおいしかった!

ナポリのパスタは細うどんくらいの太さなのが特産らしい。

5日目:日帰りアマルフィ

昨日とは打って変わって晴天。アマルフィに行く予定だったのでちょうどよかった。アマルフィに行くにはナポリからが定番らしい。オンシーズンは船を乗り継いでいくこともできるが、当然まだオフシーズンなので交通手段は限られている。

行きはヴェスヴィオ周遊鉄道Circumvesuvianaでソレントまで行き、そこからバスに乗り継ぐことにした。切符を窓口で買おうとしたら、現金だけしか使えないと言われた。なんとここまで現金は以前の旅行で両替した残りの50ユーロのみでやりくりしてきたが、ついに現金が足りなくなってきたのでATMでおろさねばならない。

駅を回っていたら現地の警察らしき人にパスポートを見せるように言われた。本物かわからないし悪用されたら困るのだが、銃やら持っていて抵抗するわけにもいかなかったので、何かされたらまあその時ということになる。

そうこうして現金を下ろし、また窓口で買おうとしたら、普通にカード決済の機械を渡された。え?

ちなみに今回乗ったヴェスヴィオ周遊鉄道はぶっちぎりで汚かった。地元の人もよく使うとのことで、治安もよくはなさそうな感じ。

ソレント駅に到着し、バス待ちをしていたところ、トイレに行きたくなった。バスには1時間半くらい乗るし、バスにトイレがあるとは思えなかったので、近くのカフェに寄り、エスプレッソを飲んだ。カフェインのせいでトイレゲージの収支マイナスな気がした。

戻ってきたら列が増えていた。全員乗れるのか…?

観光バスが到着した。列に並んでいたが順番などお構いなしに全員突撃していく。が、全員を乗せられるサイズとは思えない。どうするのかと思ったら普通に立ちになるらしい。1時間半?と思ったがどうやら乗れるだけマシだったらしい。1時間に1本なので、乗れなかったら1時間待ちかもしれない。乗れなかった人がどうなったのか知る由もない。

ソレントからの道は山を越えるため、揺れも大きく道も狭い。

ギリギリの幅を行き違う。凄腕テクのドライバーはInstagramを見ながら運転していた。

海が見えてきた。本当に綺麗な景色で、ずっと見ていたい。

山道で揺れるし、立っている人が多くて狭いので、かなり酔った。帰りはサレルノへのルートだったが、そちらよりも明らかに過酷な道だった。バスに乗る人はなんとしてでも席を確保した方が良い。オンシーズンはソレントからも船が出ているので、そちらに乗った方が景色も楽しめるだろう。またいつか夏に来ることがあれば、それに乗ってみたい。

アマルフィの街自体には結局2時間くらいしか滞在しなかった。街からみる海も綺麗だが、高台から崖沿いに見るバスからの景色の方が良かったように感じた。何よりしばらく酔いがしんどかった。昔に比べて乗り物酔いするようになった気がする。次からは酔い止めも持っていこう。

帰りは行きの反省を生かして、バスに早めに乗ることにした。しっかり座席を確保した。

鮮やかな海の色

バスに座っていると、ソロ旅行っぽい日本人から「このバス、サレルノ行きですか?」と声をかけられた。そのはずです、と答えたが、その人はサレルノのバス停ではおりなかった。サレルノにいくのではなかったのだろうか…

サレルノからナポリへは国鉄が通っており、ゆっくり帰った。

ナポリは翌朝には出発なので、最後にもう一枚ピザを食べようと思い、いわゆる有名店をいくつか回ったが、待っている人で店の前は大混雑。ナポリの夜の通りは治安がかなり心配な感じだが、店の前だけは明るく賑やかだった。とはいえ怖いので、テイクアウトして部屋で食べることにした。

箱を持って地下鉄に乗る。

(便秘気味が続いて)やっぱり野菜が足りていない気がしたので、Municipio駅近くのスーパーに駆け込み、サラダを購入。ドレッシングがついていないので諦めた。当然、無味だった。

ピザはだいたいこんな味だなぁという語彙力の乏しい感想だったが、飽きてきたせいなのかもしれない。

 

 

('23/3)イタリアで飽きるまでイタリアンを食べる①まだ飽きてない

 

 

旅行しながら、ちゃんと文章で残しておくって大事だなあと思った。イタリアに行くのはこれが2回目で、前回にも行ったところとも結構被っているのだが、どうにも忘れていることが多い。もう4年が経ち、コロナ前後でも大きく変わっているだろうけれど、記憶というのはいい加減なものだ。

前回のイタリアも、その後行ったバリや、国内のいろんな旅行も遡りながら書くかもしれないし、書かないかもしれない。

 

コロナも少しは落ち着いてきたので、いよいよ海外に行くことにした。とはいえ相変わらず日本発着の航空券は高すぎるので、韓国⇔イタリアと日本⇔韓国を別で取ることにした。GWに行った前回と同じことをしている。ヨーロッパでは最後に行ったのがイタリアなので2回目だが、やはりごはんが一番おいしいのがイタリアだったと思う。とにかくごはんがおいしいことが肝心。そんな理由だった。

あとは、前回は少し急いで有名どころを回ってしまったので、主に美術館をゆっくり回りたいと思い、余裕をもった旅程を組むことにした。

 

旅程

日本時間土曜:成田出発→仁川乗り継ぎ(ソウルへ)→

現地時間日曜:ヘルシンキ→ローマ→フィレンツェ

月曜:フィレンツェ→ピサ→チンクエテッレ→フィレンツェ

火曜:フィレンツェ→ローマ

水曜:ローマ→ナポリ

木曜:ナポリアマルフィナポリ

金曜:ナポリ→ローマ

土曜:ローマ

日曜:ローマ→ヘルシンキ

日本時間月曜:仁川→成田到着

 

0日目@韓国(乗り継ぎ)

というわけで早速アシアナ航空でソウル・仁川へ。トランジットが半日ほどあったので、韓国に入国した。最近韓国も簡易ビザのようなものが必要になっており、事前に申請した。

仁川からソウルへは前回と同じ高速鉄道を使った。インターネットで割引のチケットが売られており、それを買うと表示される番号を空港駅の券売機に入力すれば発券される。たしか100円くらいは安くなった。

着いたときにはもう夕方になっており、あまり時間もなかったので、晩ごはんだけ食べることにした。

同行者のリクエストで参鶏湯(@高峰参鶏湯)を食べた。本場で食べると複雑な薬味が本格的という感じ。語彙力。

ソウルのセブンイレブン。韓国は海外という感じがあまりしない。

今回、ヨーロッパで使う用のsimカードamazonで買っておいたのだが、韓国で通じるものは用意していなかった。到着してから、楽天モバイルが海外でも2GBまで?無料ということを知った。オフラインマップはダウンロードしておいたが、それでもインターネットに繋がらないのはなんとなく不安で不便なのでとても助かった。

仁川に戻る。この先のトランジットもあるのでシャワーを浴びたいと思い、空港のシャワールームに行くが、コロナ禍の名残か、閉まってばかりだった。1カ所だけ、トランジット用の休息スペースの近くのシャワールームは営業していそうだったが、利用可能時間が終わっていた。

 

今回は初めてフィンエアーを利用。仁川⇔ローマ往復で10万強とかだった。乗り継ぎが少ない中だと、フィンエアートルコ航空が良さそうだったが、トルコは地震の影響がまだあるかなと思い、フィンエアーを選択した。イスタンブールの空港は普段通りだったっぽい。

離陸してほどなく、1回目の機内食が出た。さっき食べたばかりだったが、食べられる時に食べておこうと思い、食べることにした。ロシア上空を通れないため、仁川→ヘルシンキはなんと北極海へ迂回する航路になっていた。長距離の飛行機はかなり久しぶりだが、その中でもぶっちぎりで一番長い搭乗時間になった。

味付けは韓国風。Sandelというフィンランドのビールがおいしかった。

寝る前に「イエスマン」という映画を見た。大学時代の友人のLINEのトプ画で知っていたが、映画は見たことがなかったのでちょうどよかった。その友人もたしか見たことはないと言っていた気がする。見終わったら眠くなってきたので、4時間くらいは寝た気がする。ヨーロッパ時間の朝?に2度目の機内食が出た。

 

ヘルシンキ空港に到着。一気にヨーロッパに来た感じがした。特に空港の物価は、以前のオスロでもそうだったが目を見張るものがある。円安のせいもあるが、水ひとつ取っても500円弱した。幸い、空のペットボトルを持っておけば詰められる。ヘルシンキからがシェンゲン圏なので、トランジットの間に入国審査がある。

ヘルシンキ→ローマの便では、急に西洋人の乗客が増えた。英語もおぼつかないし、久しぶりなこともあり、なんとなく緊張していた。

 

1日目:ローマからフィレンツェへ移動

ローマ・FCO空港に到着。空港から駅、こんなに遠かったっけ。ターミナルで駅を探していたら乗ろうとしていた電車(レオナルド・エクスプレスみたいな名前の特急)に乗り遅れたが、特急より安い普通の列車に乗れたので、結果オーライ感があった。急いでなければこっちでもよさそう。

ローマ・テルミニ駅は記憶と全然違う雰囲気になっていた。どうやら改装があったらしい。エキナカにフードコートができたということだったが、見つけられず、結局普通に駅の上にあるピザ屋に入った。イタリアでの一食めはピザだった。

写真より大きい。とにかくでかい。耳の部分はかなり硬く、他の客も残していた。

感動!というほどではないが、でも駅の中でもちゃんとしたピザ窯で焼いていて、イタリア人のこだわりを感じた。

この日からはフィレンツェだったので、ローマでは昼食のみとし、italoで移動。1時間ほど。なんとなく国鉄の新幹線よりitaloはかっこよくて好きだったけど、wi-fiがほとんどあてにならなかった。(まあ東海道新幹線もトンネル入るたびに弱くなるし30分で切れるし…)

 

14時、フィレンツェに到着。駅と、大聖堂などがある中心地は歩いて10分くらいの距離で、意外と徒歩で回れる手軽なサイズの都市である。

シャンプーなどの日用品は現地調達のつもりだったので、駅前にあるスーパーマーケットCONADに入り、水などとともに購入した。1週間以上滞在するとなると、持って歩くのもかさばるし、現地で買ってしまうのも良いと思う。惣菜などもおいしそうだったので、長期滞在するならこういうところで買うのもありだなぁと思った。

ホテル(Hotel Nizza)はチェックイン可能時間より前だったので、とりあえず荷物預けだけでもと思い訪れてみたが、部屋に入れてもらえた。トランジットも含め丸2日くらい経っているので、とりあえずシャワーを浴びてから街を歩くことにした。

そもそもフィレンツェには前回も訪れている。前回は朝にベネチアから移動してきて、1日でドゥオーモ→鐘楼→ミケランジェロ広場→ウフィツィ美術館と巡って夜にローマに向かうという詰め込みだった。ただでさえ詰め込んでいるのに、ドゥオーモのクーポラや鐘楼では上に登ることにしたし、フィレンツェ内はすべて徒歩だったので、足がまさしく棒になっていた気がする。4年が経って、もうそんな体力はないのではないかと自制した。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。前回は素通りしていたが、絢爛な内壁画やステンドグラスが美しい。

正直、イタリアに到着したときからずっと気が張っていた。気をつけるのは当然だが、やはり治安のこと、持ち物や周りを警戒していないといけなかった。(そうは言っても、以前よりは弛んでいたところもあったかもしれない。)ホテルに着いた時にはそのまま寝てしまいたいくらいだったが、フィレンツェ観光に充てる予定の明後日の天気が思わしくないようだったので、できるだけ今日のうちに回っておきたかったので、がんばって出ることにした。

まずは、ホテルからもほど近いサンタ・マリア・ノヴェッラ教会に入ることにした。前回は存在を片目に見ながら通り過ぎた程度だったが、せっかくなので入ってみることにした。

教会の中は静かで治安の心配も少ないので、ホテルの部屋の次くらいに気を休められる。それだけで良いものだが、意外に(?)大きく、また内部の絢爛さに驚いた。ひさしぶりのヨーロッパらしさを体感したからか、最初の感動はやはり大きい。

その後はフィレンツェの定番の薬局、ドゥオーモ周辺を歩き回る。

これも定番、ジェラート(Perché no!...)。

そうこうしているうちに夕方になり、太陽が沈み始めた。アルノ川のヴェッキオ橋の近くに腰掛け、たくさんの人が同じように川沿いに座っている光景を見て、京都の鴨川と同じようなものだなと思った。こちらの方が間隔は狭く、人はたくさんいるが。

座ってしばらく川を眺めながら、ディナーのレストランに予約の電話を入れる。

以前来た時より、明確にアジア人が少なくなっていた。観光客自体はたくさんいるのだが、中国人や日本人に出くわす頻度が大きく下がった。その分街の中ではマイノリティーになっている。

ここまで慌ただしく移動してきたこともあり、ここで座っていた時に、ああ遠く離れたところに来たんだなぁということを感じた。

 

さて今回の旅行はとにかくイタリアで美味いイタリアンを食べ続けることにある。夕食はIl Santo Bevitoreを予約した。開店の時間だけ空いていたので、開店すぐに入ったが、そこからあっという間に満席になったので、人気店なのだろう。

海外旅行あるある(?)頼んでない料理と間違われる。でもこれが一番美味しかった。自分ではまず頼まないであろう料理というのもたまには悪くない。

メインの肉料理もよかったが、肉となるとどうしても日本と比べてしまうし、ビストロ的な、よくある味付けという点であまり印象に残らなかった。いわゆるイタリアンという感じではなかったのもあるが、まだ飽きてない。

 

2日目:ピサ・チンクエテッレ

この日は朝からピサへ。ピサへはローカル線で1時間弱くらい。フィレンツェ駅ナカのパン屋でクロワッサンとコーヒーを買って、電車で食べながら向かう。

ピサは本当に斜塔のあるところという街で、この広場に観光客のすべてが吸い込まれている。本当に人が多かった。

なにやら高校生くらいの集団が多く、ハイタッチを求められたり、Tシャツにサインを求められたりした。💯が書かれたTシャツを着ている人が多く、後で調べるとどうやら卒業シーズンらしい。イタリアの高校の最終試験100日前から、願掛けのようなもので、100にかけた何かをする(100人にサインをもらうとか、100人と写真を撮るとか)のがならわしらしい。

いや勉強しろよと思わなくもないが、最後の"great escape"らしい。まあいろいろサボって来ている自分が言えた話ではない。

The most common trend seems to be a “great escape”, a trip with friends, just a few days to escape the routine before jumping headlong into the first of the “neverending exams” of life.

The “100 Giorni”: the official countdown to the final High School state examination – RANDOM Times •

たしかに傾いている。世界中のユーモアセンスを集めても、ここでの写真撮影のポーズは相場が決まっている。

ピサは正直ここくらいしかみるところがない(←調べ不足説)ので、この日はさらに足を伸ばして、チンクエテッレまで移動した。海岸にある5つの(cinque)村(terre)ということで、オンシーズンは当然夏であり、今はまだオフシーズンである。そのせいで電車の本数も少なく、人も少ないらしいが、来てしまったものはしょうがない。

チンクエテッレに行くには、ピサからさらにローカル線でラ・スペツィアまで移動し、そこからフリー乗車券のようなものを購入してさらに電車を乗り継ぐ。電車が少なく、乗り継ぎの時間があったので、ラ・スペツィアで昼食を取ることにした。

人も少なく、観光に適した街という感じではないが、落ち着いた雰囲気で、急な斜面に階段があり高い建物が並んでいるという、少し変わった街並みであった。

港町なので海の幸が多い。La Nuova Speziaにて。

ランチはGoogleマップで家庭料理レストランと書かれていたお店で、シンプルな味付けだったがこれがなかなかよかった。

 

肝心のチンクエテッレは、残念ながら天気が微妙で、海が映えず絶景とはいかなかった。船で回ることもできるようだが、4月以降の運行である。オフシーズンなので仕方ない。またリベンジしたい。

逆にオフシーズンだからなのか、ボーイスカウトか遠足あたりの学生の集団が電車にいた。座れなかったのでドア付近に立っていたら、引率の先生と思わしき人が3人いた。うち2人は自分の小学校時代の先生と風貌が似ていたので、どこでも先生というのは同じような雰囲気なのだと思っていたら、もう1人はしっかりタトゥーの入ったいかつい人だった。思い込みはよくない。

ギリギリ雨が降らなかったかなという程度の天気。マナローラにて。

駅と街をつなぐトンネルの中。世界どこでもトンネルというのは落書きの名所である。

これも海外旅行の定番。当然電車は遅れる。

結局、リオマッジョーレ→マナローラ→ヴェルネッツァを訪れ、夜にフィレンツェに戻った。電車に乗っている時間も長かったので少し疲れた。

帰りの途中、乗り換えのラ・スペツィアで時間があったので、飲み物を買おうと、Googleマップで徒歩4分のCOOPに向かった。道がわからず、結局10分以上かかった。電車の時間に遅れそうだったので諦めようとしたが、COOPの店内が駅の改札みたいになっており、レジを通らないと出られない。しかも出ようにもレシートのバーコードが必要ということで困ったので、結局当初の目的の水を購入した。焦った。

Buca Marioにて。地球の歩き方にも載っている有名店。



夕食。フィレンツェは肉料理、特にTボーンステーキが有名なのだが、隣の客が頬張っているサイズを見てさすがにそこまで腹に入る気がしなかったので遠慮した。日本人にも合う味付けということもあるだろうが、どれもおいしかった。メインを食べ終える頃には腹いっぱいになっており、デザートはメニューではなく実際にカートに載せて見せてくれるのだが、泣く泣くNo, thanksを伝えることになった。

あのティラミスかプリン、食べたかった…

まだ飽きてはないが、腹がいっぱいである。

 

3日目:フィレンツェにて

この日はフィレンツェの美術館をめぐることにした。

まずはウフィツィ美術館。ここは以前も来たのだが、前回は人が多すぎたのと旅程のせいでゆっくり見て回れなかった。今回は予約の際に、朝の8時半に入るチケットを購入できた。8時台に入るチケットは通常より4ユーロくらい安く、早起きは4ユーロの徳である。

しかも空いている。昼間なら人がひしめき合うボッティチェリもこの通り。

ウフィツィ美術館は名画も多く、混んでいなければそれらをじっくり鑑賞できる。

行列のできるパニーニ(All’Antico Vinaio)。注文に応じて作ってくれる。びっくりするくらいでかい。

朝ごはんを食べずに美術館をめぐったのでお腹が空いてきた。ウフィツィのすぐ近くにある有名なパニーニの店でテイクアウトし、シニョリーア広場あたりで腰掛けて食べた。これひとつで腹いっぱいになれる。

また街歩きをして、昼のアカデミア美術館の予約の時間まで少し空いていたので、アカデミア美術館の近くにあるCentral marketに入り、2階のフードコートでパスタを食べた。他にも美味しそうな店がいろいろあった。

製麺屋のパスタっぽかった。こういうのはだいたい美味しい。

時間になったのでアカデミア美術館に向かう。ウフィツィもそうだが、事前予約した時間にそのまま入口に向かうのではなく、近くにあるチケットオフィスに行って引き換えてもらう必要がある。この一手間は無駄な気がする。それと予約せずに並んでいる人も結構いる。どれくらい待てば入れるんだろうか。

アカデミア美術館は前回はパスしたが、とにかくダヴィデ像が有名なところ。これをみるために来ている人がほとんどである。

ダヴィデ像の背後に回ることができる。

フィレンツェの予定はここまでで、ローマまでのitaloの時間まで少しあったので、カフェに入ることにした。なんとラーメン店が併設されていた。日本人が作っているらしく、割とちゃんとしたラーメンぽかった。イタリアンに飽きたらラーメンだなと思った。

ラーメンをすするイタリア人の隣でエスプレッソを飲んだ。



('19/5)GWのイタリア⓪トランジット編@ソウル

ゴールデンウィークに懲りもせずまたヨーロッパに行こうと思ったものの、当然ゴールデンウィークの航空券運賃は高い。知ってた。

でもどうしても行きたい。そのとき

 

「日本以外ってゴールデンウィークじゃなくね」

 

という発想に至り、ソウルなり香港なりに行く便だけ高いけど、それぞれ別に取ってしまえばあとは安いんじゃないかということで、実際にみてみると確かに安く抑えることができそうだった。

そこで今回の行きの旅程は

羽田(夜) → 仁川(早朝) (peach

仁川(夜) → ローマ(昼) (エティハド航空アブダビ経由)

ということになった。仁川での乗り継ぎが丸一日あるので、行ったことのない韓国に入ってみようということにした。

 

まずは夜発のpeach。はじめてのpeachは当然クソ狭い。ソウルまでなら耐えられるけどこれ以上の時間は無理だなぁ。peach機内では仁川⇄ソウルの高速鉄道の割引チケットが売っていてそれを購入。

仁川に到着。これを実際の乗車券に換えるには窓口に行かなければならないらしい。窓口は朝にならないと開かないので、それまで早朝の仁川で暇を持て余す。特にすることもないし、あまり店も開いていない。そしてベンチはかなり埋まっている。

 

仁川→ソウル(高速鉄道

 

ソウルに着いたものの、まだ朝なので人々は出勤途中といった感じだし、それほど店が開いているわけでもない。ただ朝ごはんを食べていないので、どこか市場にでも行こうと思い、南大門市場へと徒歩で移動。地下鉄で行けばよかった。意外と遠い。

 

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南大門市場の中

南大門市場は狭い中に食堂や露店がたくさん並ぶ。下調べした「巨済食堂」で、ビビンバときしめんみたいなやつを食べる。噂には聞いていた、小皿料理的なやつが大量に出てくるというやつは本当だった。キムチとかナムルとか、どんどん出してくれる。

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これで終わりかと思っていたらさらにきしめんみたいなやつがきた

もう一軒くらい食べ歩きしたかったけど、純粋に量が多くて、諦める。イタリア行きの荷物をどこかで預けなければ、というところで、下調べしていたJCBのラウンジへ。JCBカードを持っていたら、ソウル市役所近くにあるラウンジで荷物を預かってくれるし、るるぶとか見れるし、たぶんツアーとか申し込めるし、あとマッサージチェアもある。

ただ、Wi-Fiルーターはイタリア用でソウルでは使えないし、街中でも使えたり使えなかったりで、あと場所がちょっとわかりにくくて、少し迷ってしまった。

 

荷物を預け、ソウル観光を再開。ラウンジでるるぶをみていたけど、特に化粧品もおしゃカフェも興味がないので、王宮をめぐることにした。大きいところだと5つくらいあり、全部いくにはしんどそうだが、セット券みたいなのが売られていたので、とにかく回ってみることにした。時代背景とかはすっかり忘れた。

 

徳寿宮:

市役所駅の近く、ここはラウンジからも近く、徒歩。街中にあり、他に比べると少し小さい感じ。あと中にいても、街並みが見える。

景福宮

街の構造的にも、大通りの正面にあり、たぶんここが一番大きいメインのところ。なんか入り口のところで衛兵さんの交代するときの儀式みたいなやつがみられるらしく、その時間までちょっと時間があったので、近くにある独立記念館とか、例のアレとかをみにいく。

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こんな感じのやつ

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人が多い。東大寺に似ている。こういうあたり、文化圏が近いんだなぁ

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精巧な装飾に目を奪われる

 

昌徳宮:

同じ敷地内なんだけど、庭園部分は別料金みたいな感じだった。日本語のガイドさんもいて、日本人の観光客も多い。チャングムの誓いみたいなやつ、全然知らないんだけど、どうも韓流ドラマの舞台だったらしく、人気なわけだなぁと。庭園と思ってなめてかかっていたけど、めちゃ広くて、林やんってなった。

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なんかの韓流ドラマの舞台らしい?

近くの宗廟をみて、さすがに腹が減ったので明洞市街地に戻り、タッカルビを食べる。焼肉屋は割と日本と似ている感じで、チェーン感のある人気店らしいけど、ひとりで入るのがちょっと気が引けた。

あとクッパが食べたかったので、市場にある狭い店に入った。おっさんがマッコリ飲みながらよくわからんテレビ見ているだけの、10席もないくらいの小さなお店だが、相変わらずキムチとかひたすらくれる。めっちゃ優しい。

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相変わらず市場の狭い店、本当に好き

荷物を受け取り、ソウル駅から仁川空港へ。

空港に向かう高速鉄道では、例のアレの話のビデオが流れていた。過去の歴史とかいろいろ説明したあと、

Dokdo is the very symbol of the restoration of Korea's sovereignty.

と締めていて、なるほどなぁとなった。各国の観光客が多く乗る空港行きの高速鉄道だからこその効果なんだろうし、一方で韓国の観光客のうちそれなりに多くの割合で日本人もいるわけだから、それでもなおプロパダンダをここで出せるというのは、それだけ問題が根深い、ということなのかなぁ。

 

ソウルからはアブダビ行きのエティハド航空に乗る。機内食はあんまりおいしくなかったけど、設備は割とよかったし、座席も快適だった。

アブダビ空港もなかなかの物価、北欧に匹敵するのでは、というレベル。

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アブダビ空港で有名なやつ

ここからトランジットを経て、ローマへ。実質ほぼ丸2日かけた移動だったが、ソウルけっこう楽しめたので行程としてはよかった。買い物とかしなかったので、1日あれば十分、という感じだった。

('19/1)冬のノルウェー②フィヨルド編@ベルゲン→オスロ

5日目

ベルゲンに到着。空港から市内へはトラムで移動。

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ベルゲンの街並み。有名なところ。

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中心部に市場がある。サーモンがおいしい。

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晩ごはんはトナカイ肉。ノルウェーっぽい。

静かな、落ち着いた街だった。観光地なんだけど、北欧らしい感じで、なぜだかとても惹かれる街だったように思う。ただ物価は恐ろしく高い。

 

6日目

ベルゲンを出発してオスロまで1日移動。電車とバスと船を乗り継いでフィヨルドを観光する、Norway in a nutshellというツアー(といってもチケットだけついていて、個人で移動する)である。

Bergen→Voss(高速鉄道ノルウェーの朝は早い。早くなければ1日でオスロまでは移動できない。朝はオスロで早くからやっていたマックと、コンビニで買った焼きそばと、昨日の晩に市場で買ったサーモンを食べた。

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乗り心地のいい鉄道。

Voss→Gudvangen(バス)Vossはバスターミナルから出るので同じようなバスがたくさんいて、どれに乗ればいいかよくわからなかったが、Norway in a nutshellと行き先に書かれたバスがあったのでなんとか見つけ、乗車。

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人がたくさん乗っている。

Gudvangen→Flam(船)ソグネフィヨルドとその支流(?)みたいなフィヨルドを船で移動。ここがこの行程のメイン。フィヨルド観光自体は夏がハイシーズンらしく船の外にいるとありえん寒いが、冬のフィヨルドも雪をかぶっていてとてもきれいだ。船の中はわりと新しい感じで乗り心地もいい。船の中の売店でいろいろ買っている人も多かった。Nice boat.を地で行く感じ。澄んだ空気の中で、静かに進んでいく。

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左に少し見えるのが船。水面に映える山々が美しい。

Flam→Myrdal(高原鉄道)Flamでは1時間くらい乗り継ぎの時間がある。Flamの駅前にあったCoopでビールを、パン屋でパンを買っておいた。たぶんただのパンだけどとてもおいしい。

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山々の間を走り抜ける。雪ばかりだけど、スイスの高原鉄道みたいな感じ(?)

Myrdal→Oslo(高速鉄道ミュールダールからはベルゲンに戻る高速鉄道も出ていて、多くの人はそれに乗っていった。オスロまで移動する人の方が稀らしい。さて、オスロに移動するには3時間くらい?乗り換え待ちがあるのに、冬は駅前の店も何もやっていなくて死んだ町と化している。さてどうしようもないが駅のロビーは暖かいので、適当に過ごして待つ。同じく待っているのはせいぜい5人くらい。たしかギリギリ自販機くらいはある。

Norway in a nutshellのバウチャーには、高原鉄道でミュールダールまで行かず一駅前で降り、その駅前のホテルのロビーで過ごすことができるよと書いてあった。まあどっちで待ってもよくねと思ったのでミュールダールまで行ったが、ホテルのロビーにいた方がたぶんよかった。

待ち続けもう夜にもなる頃にやっと乗車。22時ごろオスロに到着。長い。

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食堂車もついている。晩ごはんをここで食べる。

 

7日目

オスロ空港まで移動し、帰路につく。オスロ自体の観光はほとんどできなかったが、ノルウェー全体としては大満足だった。

 

ノルウェーはとにかくみたかったオーロラとフィヨルドを両方堪能できたし、北欧の雰囲気も楽しめた。物価さえ高くなければ最高なんだけどなぁ…という感じではある。夏のフィヨルドも、山の上の方からみてみたいな、と思った。